食料品の値上がりが続くなか、岸田総理は15日、輸入小麦の政府売渡価格を据え置くよう指示しました。ただこれだけでは値上げに歯止めをかけることは難しく、民間の調査会社によると9月移行の値上げは8000品目以上にのぼります。

■ひと安心?輸入小麦の価格 据え置きへ

ホラン千秋キャスター:
あらゆるものの値上げが続いています。


小麦も原油高やコロナウイルス、そしてウクライナなどの状況を受け、価格が上がっていました。そこで政府は「物価・賃金・生活総合対策本部」で、輸入小麦の価格を10月以降も据え置くということを指示したんです。一体どういうことなのか。


農水省によりますと、日本で私達が口にする小麦はほとんどは海外のもので国産は14%です。約9割は海外から輸入することになるわけです。ですので、小麦を生産している国から毎年安定して必要な量を確保できるよう日本では政府が小麦を買い付けます。

そして、為替や調達コストなどを考え、政府が売渡価格を決定していきます。そしてその価格をもとに、小麦粉などを生成する製粉企業へ売ります。そこからパンや麺になって私達の食卓に届くということになるんです。

ですので政府が決める輸入小麦の価格というのは大変重要になってくるわけなんですね。