休日は「とにかく体を休める」
小学生の時はネイマールやメッシに憧れるサッカー少女だった。当時はサッカーをメインにしながら駅伝大会に出場し、そこで区間賞を取ったことが、中学校で陸上を本格的に始めるきっかけとなった。
「(当時)田中希実選手が走ってる動画を見て、ラスト1周のスパートっていうのが、あっすごいなと思った」。その憧れの選手と今年4月に対戦し、久保は見事に競り勝っている。
「ラストの200mで1度抜かれてしまったんですけど、抜かれた瞬間、すごく速いなっていう風には感じました。あの時は初めてのグランプリのレースで、その初のレースで田中希実選手と走ることができたっていうのが、すごく大きく良い経験になったっていう部分があって。自分の思うようなレースで優勝をすることができたのもとても良かったです」
オフの日は休養を優先。「睡眠時間を多く取るっていうことを意識していて、とにかく体を休めるっていう部分を意識している」といい、家族と過ごし、自宅で体を休めることが多いという。「映画とかは好きですけど、あまり観に行かないです。でも最近観た映画は『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』。感動しましたし、めっちゃいい映画でした」。
「オリンピックや世界陸上で活躍してメダル、入賞を」
約1か月の間でU18の日本記録を2度更新した久保。今後は1500mにも挑戦し、将来は800mで日本記録(2分00秒45=2005年6月杉森美保)や日の丸を背負い活躍することを目標に掲げる。
記者「記録を伸ばすために強化しているところは?」
「まず800mを走る上で、スピードだけじゃ駄目なんで。長い距離も積んで持久力をつけるっていう部分と、その中でスピードもつけてラストの粘りっていう部分を付けていっている。自分はどちらかというとスピードかなっていうのは感じていて、ちょっとずつ持久力も付いてきてはいるかなって思っています。これからは800mは自分の中でメインなんですけど、1500mもしっかり取り組んで持久力を鍛えて、将来は800mで日本記録っていう部分を出して。オリンピックや世界陸上で活躍して、メダルという部分や入賞を目指して、将来は頑張っていける選手になりたいなって思っています」
■久保凛
2008年1月20日生まれ、和歌山・串本町出身。潮岬中~東大阪敬愛高。小学6年生までは、サッカークラブに所属し、中学から本格的に陸上競技を開始。3年時には、全日本中学陸上競技選手権大会の女子800mで優勝。昨年8月のインターハイでも1年生ながら女子800mでNo.1に。日本グランプリ3連勝中。今月末の日本選手権に出場予定。