韓国では「犬肉禁止」 中国では…「私たちは韓国人じゃない」
中国メディアによると、世界では年間2000万匹から3000万匹の犬が食べられており、うち1000万匹から1500万匹が中国で消費されているという。中国は世界一の犬肉消費国なのだ。中国では南部だけでなく、北部でも犬肉を食べる文化が根付いている。
犬肉をめぐっては韓国で2024年1月、食用目的で犬を飼育することや犬肉を販売することを禁止する法律が成立した。犬を飼育する農家や飲食店が打撃を受けるのではという懸念もあったが、2022年の世論調査では6割以上が犬肉を食べることに否定的だったという。

韓国の動きについて中国の人たちはどう思っているのだろうか?
犬肉店の店員:
これは伝統文化なので中国では禁止になりません。
ーー犬肉を食べることに反対の意見もありますが?
反対しても無駄ですよ。
観光客:
韓国では禁止だけど、私たちは関係ないですから。犬肉が好きな人もいるし反対する人もいます。考え方は人それぞれだし、お互いに干渉するものじゃないでしょ。
地元の人:
私たちは韓国人じゃないので関係ないです。イスラム教も豚を食べないなど各地域の習慣がありますからね。あなたたちが牛や羊を食べるのと同じですよ。
ーー犬は友達という人もいるようですが?
私も犬を飼っているけどこれは食用の犬だからペットとは違いますよ。
お店の人からはこんな強気の声も…
犬肉店の店員:
こんなにたくさんの人が食べているんだから、禁止できるわけないでしょ。禁止されたら、犬肉といわなきゃいいんだよ。

もちろん、犬肉を食べることに反対する声は世界中から寄せられている。今年もネット上には動物愛護団体が反対意見を多数投稿。嫌悪感を露わにする意見も多い。犬たちの衛生管理や流通経路に疑問を呈す声もある。こうした国際世論はじわじわと中国国内にも影響を及ぼし始めている。広東省深圳市では2024年3月から犬肉の販売が禁止になった。