「止められない」コントロールできないメカニズムは

気軽に始めたつもりが気が付くと抜け出せなくなってしまうギャンブル等依存症。そのメカニズムは──

長崎県精神医療センター大塚俊弘院長:
「意志力や精神力では、その行動がコントロールできなくなる病気。『今度こそ気合入れてやめてみせるぞ』とか『深く反省して二度とやらないぞ』って誓ったからと言ってやめるようにはならないというところが一番問題の病気ですね」

ギャンブル等依存症は心ではなく《脳の機能障がい》と言われていて「ギャンブル障がい」という正式な病名も付けられています。

脳の《神経回路の異常》が原因と言われていて、入院中など《ギャンブルができない環境》では欲求がなくなるものの、日常生活《ギャンブルができる環境》に戻ると自分の意志では欲求を抑えられなくなるおそれがあるといいます。

回復施設に入居している人:
「最初は自分の小遣いとか給料だけでやってたんですけど、どんどんのめり込んでいくうちにですね、周りが見えなくなっていって、金銭感覚もどんどんおかしくなっていって。もう給料出たその日に全部使うっていう(ことが)多々あった」