厚手のジーンズの上からでも蚊に刺される!ゆったりした服装をしよう!
ー工場やビル、店舗など、建物の構造などによって、対策が難しいこともあるでしょうね。少しでも蚊のストレスを減らすために、できることはありますか?
(大野さん)
「蚊に刺されないようにするには、物理的に、あるいは忌避剤や殺虫剤を使用して化学的に蚊を防ぐしかありません。蚊の入り口が大きく空いていたり、広くて薬剤がいきわたりにくかったりすると対策はとても難しいです。
蚊の口はとても長く、厚手のジーンズの上からでもぷすっと届いてしまいます。夏は薄着になり、露出も増えますが、肌と肌の間に隙間ができる、ゆったりした服を着るのがいいですね」
(大野さん)
「そのほかにはいわゆる虫よけスプレーが便利です。少し前の話になりますが、高濃度のディートや新成分のイカリジンという成分の虫よけスプレーが販売されています。
ディートは50年以上の実績を持つ虫よけ成分で、蚊以外にも様々な私たちの血を狙う生き物に効果がある、とても効果は高い成分なのですが、衣服の繊維を痛めることがあり、濃度によって12%のものは生後6か月以上、30%のものは12歳以上の人でないと使用が推奨されないなどのデメリットがあります。
イカリジンはこういう注意事項がありませんが、蚊以外の虫には効果が薄い、ということがあるようです。虫よけを選ぶときにはよく説明も見てみましょう。
虫よけスプレーは虫を殺すのではなく、虫が刺す相手を見失うような効果があります。使い方のコツとしては、シュッとひと吹きした後、手で延ばすことです。
塗り残しがないように露出している体の部分に吹き付け、しっかり手で延ばしてやること、特に死角になりやすい首筋などは手のひらにスプレーして手で延ばしてやりましょう。
汗をかくと流れてしまうので、汗をかきやすい関節などを中心に、汗をしっかりかいたなと思ったら1~2時間くらいでかけなおすのがいいかもしれません。日焼け止めなどのあと、虫よけスプレーは最後で良いです」