海外で相次ぐ不自然な支出 ワシントンで会合に出席も…同日にシドニーで支出の記録
さらに、政治資金収支報告書に領収書が添付されていない支出もある。すべて海外で支出されたもので、アメリカ、オーストラリア、タイなど、2020年から2022年の3年間で約291万円分にのぼる。
何に使っていたのか。例えば、2022年5月3日、約32万8000円を支払ったとするのはアメリカ・ワシントンのレストラン。
その約2週間後の5月21日には、タイ・バンコクのレストランで約3万8000円を支払ったという。
この期間、萩生田氏は経産大臣として国際会合などに出席するため、アメリカとタイを訪問していた。

しかし中には、実態と合わない記載も。5月5日に「会場費」として5万5272円を支払ったというワシントンの「Bookmarks(ブックマークス)」。
記載されている住所に向かうと…
ワシントン支局長 樫元照幸
「日本の記者です。ここの名前は何ですか?」
女性
「『最高裁 歴史協会』です」

そこは、近くにある連邦最高裁判所に関連するNPO団体で、「Bookmarks」という施設ではなかった。
では、「Bookmarks」とは何なのか。
NPO団体の女性
「裁判所にある売店で『Bookmark』を買ったのだと思います」
「Bookmark」とは、「しおり」のこと。最高裁にある売店でしおりを買ったのではないかとNPO団体のスタッフは推測する。
さらに不自然なのは、2022年7月29日の支出だ。アメリカ・ワシントンのバーで約6万6000円を使ったという。
この日、萩生田氏はワシントンで朝から日米の外務・経済閣僚による経済版「2プラス2」の会合に出席していた。
しかし、同じ日にオーストラリア・シドニーの「The Green House」で約19万円を支払ったとしている。遠く離れた2つの店をどのように使ったのだろうか。















