「この店で一度に19万円も使った客はいない」
住所に行ってみると「The Green House」は公園の中のカフェだった。
シドニー通信員 飯島浩樹
「こちらがカフェで一番高いメニューです。チキンとポテトのランチボックスということなんですが、ランチの営業のみということで、値段が19ドル。これが一番高い19ドルということです」
このランチボックスとチキンラップサンドが最も高く、1つ1700円ほど。仮に19万円を使おうとすると、100個以上買わなければならない計算になる。

店主に取材すると、「この店で一度に19万円も使った客はいない」と話した。
もし、萩生田氏自身が2つの店を利用していたとしたら、29日の朝7時にシドニーのカフェに行き、すぐに移動したとしても「2プラス2」の会合には間に合わない。

領収書が添付されていない海外の支出について、萩生田氏は2024年1月、こう説明している。
自民党 萩生田光一 前政調会長
「各国政府首脳や議員に知己を得た関係で、文科大臣や経産大臣としての公務の間に、それらの方々と会う。こういう経費はもちろん役所から支出されないので、そういった会合費としても使用していた」
総務省によると、領収書は収支報告書にあわせて提出しなければならないことになっている。
神戸学院大学 上脇博之 教授
「領収書を徴収しないといけないのは義務になっているので、提出していなかったのは罪として、政治資金規正法違反ということで成立するとみている」

萩生田氏側は「『還付金の使途については収支報告書に計上しなくてよい』という間違った認識に基づき運用されていたため、領収書を貰わなかった」などと説明している。