ソフトバンクグループの株主総会で孫正義社長は、人類の1万倍の知能を持つAIを必ず実現させると述べ、AI関連事業に全力で取り組む考えを示しました。
8か月ぶりに公の場に姿を見せた孫正義社長。
ソフトバンクG 孫正義 社長
「もう44年経った、ソフトバンクを作って。大概、歳になってきたから、もう枯れてもいい頃なんですけど、いま体、燃え盛りでございます」
株主総会の冒頭、孫社長は生成AI関連の発明などを念頭に、いまの自分は燃え盛りだと表現。強調したのは人間よりはるかに賢くなるという「AI開発」への強い思いです。
ソフトバンクG 孫正義 社長
「どの天才よりも1万倍賢い(AI)。10年以内前後ぐらいに来るんじゃないかって、心底思ってる」
孫社長はASI=人工超知能と呼ばれる人間の1万倍の知能をもつAIは今後10年以内に実現するとし、それを実現するのはソフトバンクグループ、“孫正義の使命だ”と強調しました。
ソフトバンクG 孫正義 社長
「ソフトバンクグループは、孫正義は何のために生まれたんだと。僕はASI実現のために生まれたんだと、本気でいま、そう思っているんです」
孫社長はこれまでのソフトバンクグループの事業については、準備運動だったのではないかと語り、今後、AI事業をグループの中心に据え、ASIの実現に全力を注ぐ考えを示しました。
その上で、ASIがロボットとつながることで、掃除や買い物、洗濯、建設などあらゆることをこなすようになると、具体的に利便性にも言及しました。
ソフトバンクグループがAI事業を推進する上で最も重要になるのが、子会社でイギリスの半導体設計大手「アーム」です。
ソフトバンクG 孫正義 社長
「ソフトバンクグループの持ってる株の価値の半分以上ぐらいが、いまもうアームですから、そういう意味では、本当の中核企業になってきているわけです」
今後、電力消費がさらに増えると予想される中で、孫社長はアームの半導体の省電力性能は大きな強みになるとの考えを示しました。
また、株主からなぜチャットGPTを開発したオープンAIに投資しなかったのかと聞かれると、「過去に1兆円の出資を提案をしたものの、実現しなかった」と舞台裏を明かしたほか、アメリカの半導体大手「エヌビディア」についても買収は実現しなかったとし、「逃した魚は大きい」と笑いを誘いました。
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