悪質な原油窃盗と違法精製の裏には治安当局とゲリラに繋がり?

須賀川拓 記者:
「なんてこった。泥ですごく歩きづらかったのですが、周りがマングローブの死んだ根です。ここまでの規模の汚染だとは想像しなかったですね」

目の前に現れた、粗末なドラム缶。原油ゲリラはこの場所に盗んできた原油を運び込み、蒸留した燃料を売りさばくと言います。

しかしこの日、火はつけられたものの、違法精製は行われませんでした。

須賀川拓 記者:
「石油メジャーが引いているパイプラインに、石油が流れてきていない。今日はパイプラインが稼働していないそうです。だから彼らも休業なのだと。面白いですよね、石油メジャーと同じ生活サイクル」

「稼働したら、あけてある穴から原油が盗めるので、この辺りの機械が稼働するだろう、という風にいっていました」

窃盗団であるにもかかわらず、まるで営業日が決まっているかのような物言いに、違和感を覚える須賀川記者。

その違和感は、この時だけではありませんでした。前回5月30日の放送で同行した、治安当局による原油ゲリラの摘発取材。逮捕された男性2人はカメラによる撮影後、釈放されていました。

摘発を推進している、ナイジェリア国営石油による最新の報告では…

「原油窃盗との闘い」「18日から24日までで、33人を逮捕」

取材をした日は、5月24日。あのとき釈放された2人がこの33人に含まれているのか治安当局に問い合わせしましたが、返信はありませんでした。

30年以上続く、悪質な原油窃盗と違法精製。治安当局とゲリラが裏で繋がっているからこそ、根絶できないのではないか。取材を進めていくと、国の関与すらも疑われる、深い闇が見えてきました。