「身に覚えのない源泉徴収票が届いた」そんな一本の問い合わせから、消防団で出動報酬の架空請求が繰り返されていた実態が明らかになりました。
愛媛県松山市の消防局は25日、市内の消防団の1つの分団で、活動していない団員10人が繰り返し出動したように装い、報酬あわせておよそ31万円不正に受給していたと発表しました。

不正請求を行っていたのは松山市消防団の1つの分団です。松山市消防局によりますと、2017年1月から2026年1月までの間、活動していない団員10人が延べ90回出動したように装い、あわせて30万9900円を不正に請求し、受給していたということです。

今年1月下旬、団員から「活動していない出動報酬の源泉徴収票が届いた」と松山市消防局に問い合わせがあり、発覚しました。そして、調査の結果、この分団では、団員の通帳を本人の同意を得た上で預かり、不正な請求を繰り返していたということです。

松山市消防団は、この分団から不正に受給した報酬を全額返還させるとともに、当時の分団長を厳重注意としました。また、市内すべての分団を調査した結果、他に2つの分団でも団員の通帳を預かる不適切な管理が行われていたものの、不正請求は確認されなかったとしています。

松山市消防団の大西浩司団長は、「誠に遺憾であり、お詫び申し上げます」とコメントしていて、すべての分団に対し出動報酬の適切な請求と団員の通帳を預からないよう指示したということです。また、出動報告の複数人での確認など再発防止に努めると説明しています。