アフリカでも最大規模の石油生産量を誇るナイジェリア。暗躍する“原油ゲリラ”の取材を進めると、国家の中枢にいる権力者の関与すら疑われる深い闇が浮かび上がってきました。23ジャーナリスト・須賀川記者が現地を取材。元兵士の衝撃的な証言とは。
ドラム缶を火にかけ燃料を違法精製

アフリカ・ナイジェリアで繰り広げられる“原油戦争”。南部のデルタ地帯では、パイプラインから盗んできた原油をドラム缶に入れ、周りを燃やし、熱していました。そして蒸留された燃料が、激しい音を立てて次々と精製されています。

23ジャーナリスト 須賀川拓 記者:
「ディーゼル?沸騰してるんじゃないかな、(ドラム缶の)中ですごい音がしているな…」
原油ゲリラの拠点では、こうした光景は日常です。いったいどのようなメカニズムで、燃料を精製するのか。構造はいたってシンプルです。

原油は様々な燃料の原料で、熱を加えると最も沸点の低いガソリンをはじめとし、灯油、軽油といった順番で蒸留されていきます。
周辺に広がる煙は、気化したガソリンや灯油なども含み、常に引火の可能性があります。極めて危険な状態の中、ゲリラにわずかな賃金でやとわれた少年や少女たちは、そのすぐ隣でドラム缶を火にかけ、抽出された燃料を素手で汲み出していくのです。
いったいどんな場所で作業が行われているのか。まだ太陽が出ている昼間に、別の現場に向かいました。

原油ゲリラに案内されたデルタ地帯の支流に、ボートで入っていきます。舟は上流へと向かい、精製所の近くに到着すると、目を疑うような光景が広がっていました。














