スマホとつきあう3か条 約1か月で回復例も

井上キャスター:
どういったことをやっていけばいいのか、実際の例です。
奥村理事長に診断をあおいだ42歳の女性は、▼スマートフォンを一日中肌身離さず持って、▼目に見える場所に置いていないと不安になるということでした。
さらに女性は、▼物忘れが激しい、▼集中力がない、▼きのう何をしたのか思い出せない、▼メールの通知で息苦しさを感じるなどの症状を訴えていました。
そこで、おくむらメモリークリニックの奥村歩理事長は「スマホとつきあう3か条」を提示しました。

【スマホとつきあう3か条】
(1) スマホだけに集中 “ながらスマホ”NG
(2) 寝る前に使用しない “だらだらスマホ”NG
(3) 五感を刺激 視覚だけでなく
※おくむらメモリークリニック 奥村歩 理事長より
奥村理事長は、スマートフォンを使うのは別にいい、でもスマートフォンだけに集中するように、としました。ながらスマホが一番よくないそうで、脳にどんどんダメージが蓄積するといいます。
他には、寝る前に使用しない。寝ていても脳が全然休まらないということです。
さらには、五感を刺激する。スマートフォンは視覚(目)から入ってくる情報ばかりになるので、他の五感が全然刺激されないそうです。
五感の刺激に関して…

奥村理事長は、自然の中を散歩する、旬のものを食べる、目的地まで“スマホなし”で移動するなどがオススメだと話します。少しでもできる範囲で実践してみてくださいということでした。
全部ゼロにしなくてもいいですけど、使うときとのメリハリをつけて、ということですね。
先ほどの女性が実践してみると、約1か月で回復したそうです。
ホランキャスター:
ずっとそれだけに集中してしまうと、肉体にも、心にも、大きな影響があるというのは海外の研究などでも立証されてます。
田中ウルヴェ京さん:
“ダメ”ではなく“どう付き合うか”ですよね。その意味で「スマホとつきあう3か条」はとても大事で、例えば「ながらスマホをしない」だけでも、大きくご自身の心の整え方にはなります。「これをするまでやる」や「このことだけを見つけるために、検索をする」などを意識的に行う。あるいは時間を決める。
一番大事なのは五感ですよね。運動をすることはとても良いことだし、人間の機能を思い出すことが大事だと思います。
ホランキャスター:
スマホだけに集中しても数時間過ぎてしまうんですけど、どうしたらいいでしょうか。好きなものしか出てこないじゃないですか。

田中ウルヴェ京さん:
「何時間見てますよ」みたいな機能で気づくことがあります。どう付き合うかですね。
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<プロフィール>
田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト
慶應義塾大学特任准教授
アスリートの学び場「iMiA(イミア)」主宰














