アフガニスタンなどで人道支援に取り組んだ医師・中村哲さんに密着したドキュメンタリー映画の上映会が、各地で行われています。

県内でも上映会を開く動きが活発になっていて、今回、監督に制作秘話などを聞きました。

谷津賢二 監督「中村医師の生きた軌跡、残した功績を伝えたいという思いで制作した」



映画『荒野に希望の灯をともす』は、アフガニスタンなどで医療活動をしながら人道支援に取り組み、2019年に現地で銃撃され亡くなった医師・中村哲さんに、20年以上にわたって密着したドキュメンタリーです。



作品は、2022年に劇場公開され、現在も全国各地で自主上映会が開催されています。



シネマとうほく 鳥居明夫 社長「ここまで広がるとは思ってもいなかったのですが、まさに、時代が求めた映画なのかなと思っております」


県内でも実行委員会が立ち上がり、現在、県内14か所で上映会が開かれることが決まっています。



きのうは、映画を制作した谷津監督と実行委員会の関係者などが集まり、交流会が開かれました。


監督は、映画を撮影する中で、自身のカメラマン人生を変えた撮影秘話を語りました。

谷津賢二 監督「中村先生と山の民には、目には見えないカメラにも映らないんですが、お互いがお互いを敬愛しあう強い絆のようなものが確かにある。世の中には厳然としてカメラに映らないものがあって、カメラに映らないものの方が大切なものがあるんだ」



中村さんの言葉「見捨てちゃおけないからというほかには何も理由はない」



谷津賢二 監督「今回の映画は中村先生の言葉が主人公だと思っています。『人の命を大切にする』シンプルなんですが、本当に大切なメッセージを私たちに伝えてくださると思っている」


県内の上映会は、今月30日の酒田市を皮切りに、山形や東根など県内14か所で開催される予定です。