なぜ100系は「スピードアップ」に踏み切った?その背景には

そして、この「新幹線の更なるスピードアップ」を目指すのには、理由がありました。最後に島田キャスターが、端的に当時の状況をリポートしてくれていました。

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(RSK山陽放送 島田 博キャスター)
「JRの狙いは、やはりこの『飛行機に取られたシェアの回復』なんですが、この230キロ運転によりまして、新大阪~博多間は約7分間短縮されることになります」

「この走行試験は明日(1998年10月19日)から岡山以西でも始まり、今月(1998年10月)21日まで行われます」

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今でも時折岡山では議論になるのが、「岡山から東京へ...新幹線で行く?飛行機で行く??」です。

2024年3月現在では3時間10分を切る「のぞみ」も登場していますが、当時最速だった「ひかり」は東京~岡山間が3時間50分と、いわゆる「4時間の壁」ギリギリのところでした

どうやら各区間で飛行機との競争に勝つために、当時のJRは新幹線のスピードアップを迫られていたようです。そしてこの1988年以降、新幹線は「1分、1秒でも」と、どんどん速くなっていくのです。

そんな中、次回はちょっとスピードがダウンする話題です。スピードより居心地!

【第6回】「青鼻」の0系新幹線が現れた なぜ青い?その正体は...そもそも「新幹線の鼻」の中には何があるの?

に続きます。