「大山が『4番に戻れます』と自分で言うまで待ってあげてほしい」
―――大山選手は現在2軍ですが、これについてはいかがですか?
「これはね、本人の意思を尊重してもらいたいんです。上の状態で大山を佐藤のように引き上げるのではなくて、大山自身がファームでじっくりと野球をやって、気持ちも体も自分なりに“これだったら1軍で戦える状態だ”というところまで待ってあげてほしいんですよ。焦って上げてしまうと、大山を2軍に落とした意味がなくなります。大山自身が『もう大丈夫です』と、もう退路を断つような形の大山で戻ってくれば、4番に戻して開幕オーダーに近い状態で戦う形というものができてくると思いますので、大山の意思を尊重してもらいたい」
―――やはり4番というものはすごくプレッシャーがあるものなんですね?
「1番バッターの場合、例えば4回打席に立って2本ヒットを打ち、フォアボールを1つ選んだとします。3回出塁となるので、2アウト満塁で打てなかったとしても1番としてはいい数字なんですよ。4番というのは、2本ヒット打ち、フォアボールを1つ選ぶ成績を残しても、2アウト満塁で三振をしたら、この1打席をあれこれ言われるわけです。これが1番と4番の大きな差なんです。そういう意味では4番を任せられるのはやはり大山しかいないと思います。1軍に上がってくるまで佐藤でも構わないと思うんですが、大山が『4番に戻れます』と自分で言うまで待ってあげてほしいなと。これが連覇の鍵だと思います」