現場所長らは書類改ざん…完成検査も合格させる 検査回数も1/10以下

和歌山県提供資料


 今回の工事は、トンネル工事は和歌山市にある「淺川組」と田辺市の「堀組」の共同事業体が実施していました。施工業者が提出した資料などには本来の設計通りもしくは設計以上のコンクリートの厚みが確保されていると記載されていましたが、その後の調査で現場所長らが書類を改ざんし、虚偽の書面が提出、その後の完成検査などを合格させていたということです。

 一方で、発注者である県も、工事の進捗に応じてなされるべきコンクリートの厚さに関する検査も、本来136回必要でしたが、それを大幅に下回る6回しか行われていませんでした。