こちらは2016年の国土交通省の試算です。
注目したいのはこのB/C(ビーバイシー)=「費用便益比」という値です。
これは見込まれる利益=ベネフィットを建設費などの費用=コストで割った数値で、かかった費用に見合う効果が得られるかどうかを見る指標です。
値が高ければ高いほど、効率よく効果が期待できる事業といえます。
米原ルートの場合は2.2なのに対し、小浜・京都ルートは工事の費用も高く1.1と、何とか1を上回る結果でした。

ここ数年の原材料・人件費の高騰も加味すればこの小浜・京都ルートでは1を割るのではないかとも言われていて、このことも米原ルート論が再燃し続ける理由の一つです。
大阪までの全線開業に向けて、ルートをめぐる議論は混迷の色を深めていますが、18日には与党整備委員会が開かれる予定で、停滞している敦賀以西の着工に向けた進展に結びつくのか、注目を集めそうです。