葛藤を抱え続けた13年
中学生らの必死の介抱もあり一命を取り留めた及川さん。しかし、同僚10人は津波の犠牲になりました。

気仙沼市震災遺構伝承館 及川淳之助館長:
「私だけ生きて申し訳ないって。自責の念というかそいうのが一番と亡くなった人たちに家族がいる家族に対しての申し訳なさというか」
「自分だけなぜ生き残ったのか」。この13年葛藤を抱え続けた及川さん。そうした中、伝承館の館長を引き受けたのには理由がありました。

気仙沼市震災遺構伝承館 及川淳之助館長:
「13回忌、一つの区切りがついたのと、今年70歳になって人生のカウントダウン。そろそろ自分の経験を話してもいいかなと薄々思っていた。でも自分の経験を話すのはちょっと勇気がいることなんだけど女房からそのために生きてきたんだろうからって言われそれはそうだなって引き受けた感じですね」
5月下旬、及川さんは市内の高校を訪れました。