4月、政府広報オンラインがSNSで大炎上!「平成・令和の給食メニュー」として紹介した写真には、▼肉や野菜が入ったボリューム感ある丼▼具だくさんのスープ▼春巻き2本▼トマトが添えられたキャベツとレタスのサラダ▼フルーツ入りのゼリー▼牛乳と、全7品の“豪華”で“ボリューミー”な給食が・・・。

これには「現実を知らなさすぎる!」「令和の給食はこうじゃない!」と批判が殺到。そこで!令和の給食の実情を調査してきました。

“200円でメインとおかず”低予算に苦戦

東京・葛飾区立西亀有小学校ー。
この日の献立は、

▼ごぼうごまだれ丼⇒揚げごぼうと揚げちくわ、豆や人参などをごまだれで和えた丼もの
▼ちゃんぽんスープ
▼冷凍みかん
▼牛乳
政府が紹介した「平成・令和の給食メニュー」と比べると、品数も量も少ない感じ・・・

それでも嬉々として給食準備をする子どもたち。

「手を合わせてください。いただきます!」

みんなで揃っていただきますをした直後、すぐに席を立つ生徒が何人もいました。お皿を手に向かったのは、教室後方にある配膳台。

THE TIME,マーケティング部 重松文部員:
「みんな何しているの?」
男子生徒:
「増やしてる」

そう、今は、“足りない人は食べる前におかわり”というスタイル。
男子も女子も、自分の好きな量を増やして食べていました。
ちなみに重松部員(25)の時代は、食べ終わってからのおかわりだったため、「目立つのが恥ずかしくて我慢していた」とのこと。

ただ、おかわりはできても、子どもたちから聞かれたのは「いつも調理師さんには大盛りにしてくださいって言ってるんだけど、すぐなくなっちゃう」という声。

量が少ない・・・これは毎日献立を考える栄養士も頭の痛いところだといいます。

学校栄養士 大久保理恵子さん:
「本当は小皿がもう1皿あったらいいと思うけど、予算がもう限界。1食300円ちょっとなので・・」

西亀有小学校では、1食にかけられるのは、平均303円。
取材した日は、牛乳が約60円で冷凍ミカンが50円。残り190円ほどで、ごぼうごまだれ丼とちゃんぽんスープを作っていました。

豚肉を鶏肉にするなど、栄養が偏らないよう考えつつも毎日が値段との戦い。

学校栄養士 大久保さん:
「キャベツの値段も去年の倍ぐらい。献立作るの大変だなって思うけど、子どもたちの笑顔見ると、『頑張れる、頑張れる』と思って」