1本540円でも大ヒット「京都舞コーン」

静岡県の鈴木農園で勉強し、「ネギ⇒とうもろこし⇒枝豆」の三毛作で大ヒットとうもろこしを作り出したのが、京都・久御山町のロックファーム京都。

ネギを育てた後の土は、とうもろこしに適しているそうで、実が真っ白な「ホワイトコーン」の糖度は18度とメロン並み!さらに京都といえば舞妓さん、ということで、『京都舞コーン』と命名し、とうもろこしを持った舞妓さんのポスターなどでPRすると、予約待ちが2000件に!去年は売り上げが10万本を超える大ヒットとなりました。

ロックファーム京都 村田翔一さん:
「ダジャレみたいな名前ですけど、いずれは海外でも販売していきたいというのもあるので」

質にこだわり、1本540円(※税込)とちょっとお高めですが、すでに今年も予約が殺到!!争奪戦が始まっています。

コーン革命!「赤いとうもろこし」は栄養も違う!

さらに、2022年、奈良県では“日本の農業界がざわついた”ほどの驚きの品種が誕生しました!それは、濃い紫色に近い宝石のような赤色の実に、芯も、ひげも赤い!というスイートコーン、『大和ルージュ』。

「手に取った人が笑顔になるような品種を作りたい」と5年の歳月をかけ、創業100年の種苗メーカー「大和農園」が生み出した新品種です。

大和農園商品開発部 金子久美さん:
「赤い色の秘密は、アントシアニン。ポリフェノールの一種なんですけど、イチゴの2.5倍のアントシアニンが含まれている」

イチゴやブドウなどにも含まれるアントシアニンといえば、目に優しく、抗酸化作用も期待できる成分。これまでの黄色や白のとうもろこしには含まれなかった、まさにコーン革命!

糖度は16度と、甘すぎないすっきりとした味わいで、料理にも使いやすいといいます。金子さんおススメの料理は、「実も芯もお米と一緒に炊く、とうもろこしご飯」。
天然色素が溶け出し、お赤飯のような見た目も楽しめ、芯から出汁も出て栄養満点の味わい深い一品になるといいます。

この「大和ルージュ」、今年は全国で栽培が進んでいるとのことで、店頭に並ぶ日も近いかもしれません。