最先端のデジタル技術 教員も苦労

長崎工業高校では、デジタル機器を積極的に活用した授業を行っています。家具のデザインなどを学ぶインテリア科では、これまで行っていた県美術館での展示会に加え、3Dカメラを使ってウェブサイト上で作品を紹介するデジタル展示会を2年前から開いています。

デジタル展示会には全国からの感想などが寄せられ、将来、デジタル技術を活かした職業を希望する生徒も増えてきました。

インテリア科2年 福田愛瑠さん(16歳):
「今、パソコンとかでたくさん学んでいるので、それを活かした企業に進路を決めたいなと思っています」

インテリア科3年 島田恵佑さん(18歳):
「ウェブサイトを作った経験などを活かして、パソコンでサイトを作ったりとか、サイトの中にある写真などを加工したりする職業に就きたいなと思っています」

長崎工業高校は、DXハイスクールに指定されたことで、国の補助金を活用し、8つの学科全てにデジタル機器を導入したいと考えています。

インテリア科 松尾陽平教諭:
「今までやってたことも面白いんですけど、そういう最先端のことというかっていうのは興味を持ってしてくれるかなって。今後新しい仕事とかも出てくると思うんですけど、そういった仕事にも対応できるような人材を育成できたらなと思っています。

【住】教える先生も、最新のデジタル知識や技術を身につける必要があるので、大変ですね。
【平】松尾先生も、講習会に参加するなど、知識を獲得する努力をされているそうです。

【住】なかなか大変な「2025年の崖」ですが、これを越えるにはどうしたら良いでしょうか。

【平】放置しておくと大きな損失に繋がる「2025年の崖」を乗り越えるためには、「経営者が“自社が利用しているシステム”を理解すること」「現在や今後の業務を展望したシステムの使い方の確認やそれに合わせたシステムの刷新」「システムやツールを提供するベンダー企業任せではなく、ベンダー企業と一緒にシステムに携わるIT人材の育成」といったことが大切だと思います。