店の隣にある地域の交流拠点、与良館(よらかん)です。

地元の人:
「この子はすごく馴染むの早かったんだよね。もぐり込むのがすごい上手なんだよ」
平井さん:
「皆さんが可愛がってくださって」
地元の人:
「ああいうパンてないのここら辺に」
「そうみんなカンパーニュがよくわからなかった」
「高いんだよ1枚」
平井さん:
「高いんです。それは知ってます」
地元の人:
「それでも食べたいから」
「保子ちゃんみたいのが来てくれたのが、めちゃくちゃうれしいわ。活気を与えてくれるよね新しい人が来て。とってもそれはうれしいですよ。それが一番うれしいかな」
高野さん:
「受け入れ態勢が小諸市の人たちは許容範囲が広い。移住してくる人がお店を構えると、既存の店の人たちとのバランスつながりがうまくいかないと、どうしてもうまくいかない」
プロジェクトのメンバーの一人で、小諸駅前の商店街の会長を務める市川信行(いちかわのぶゆき)さん。
新幹線の駅を誘致できなかったことや、郊外の大型店への客の流出などで、衰退の危機を感じていた街に、プロジェクトが活気をもたらしてくれたと言います。

市川信行さん:
「小諸が何とか生き残っていかなくちゃいけないなっていう部分、私たちも持ってました。だけど、どうしたらいいかなって、なかなか見つからない部分として救世主ですよ。高野君も、もともと小諸の人間じゃないんですよ。外からくる人間の方が新鮮な提案もできるし、それがいい意味で活性化につながっている」
「おしゃれ田舎プロジェクト」は、地域活性化に貢献する優良な事例として国から表彰を受けました。
高野さんは、中心市街地ににぎわいを生み出してきた勢いを市内全体に波及させるために不動産業を始めます。

高野さん:
「そこに人がいて、その人が下を向いて悲しい表情をしているんじゃなくて、笑顔でみんなと遊んでいるっていうのが、個人的にはすごくいい街だと思うし、そういうのが見たいので、それをずっと支えられるような立場で事業を展開できればいいと思います」