認証不正があっても安全性に問題はなし…メーカーの言い分、どう捉える?

良原安美キャスター:
自動車などの量産に必要な型式指定の取得を巡り、トヨタ自動車、マツダ、ホンダ、ヤマハ発動機、スズキの5社が認証不正を行っていたと発表しました。
型式指定を取得すると、車検を通さずに車を生産販売できるようになるわけですが、5社で合わせて38車種、500万台を超える車が対象となっています。

5社のうち、トヨタ自動車では現在生産されている3車種(「カローラ フィールダー」「カローラ アクシオ」「ヤリス クロス」)において、歩行者・乗員保護試験での虚偽データを提出していたという不正が発覚しています。

3日、トヨタ自動車の豊田章男会長が会見を行い「今回の問題は、正しい認証プロセスを踏まずに量産、販売してしまった点にある」と説明しました。
マツダの毛籠勝弘社長は、どうして不正を行ってしまったのかということについて、「現場で自己的な解釈を生み、法令に定められた手続きから逸脱する手法をとってしまうことによって生じた」と説明。
ホンダの三部敏宏社長からは「都合のいい技術的解釈と言ってもいいと思います」という説明がされました。
対象の車種に乗っている方も多いと思いますから、安全性が心配されます。各社からは…

トヨタ自動車 豊田章男 会長
「法規に定められた基準はクリアしておりますので、安全にお使いいただける事を確認している」
マツダ 毛籠勝弘 社長
「引き続きお乗りいただいて安全性の問題はございません」
ホンダ 三部敏宏 社長
「使用の継続に当たっては当事案に関して対応いただく必要はございません」
といった説明がなされました。
ホラン千秋キャスター:
不正を行っていたが安全性に問題はないということです。安全性に問題がないのであれば、認証不正をしなければいいのにと思ってしまいます。

自動車評論家 桃田健史さん:
3社の言い分は、あくまでも社内での再試験の結果が「安全」というもので、何かあればメーカーが保証するということです。本来は、国土交通省の検査や再試験の結果を待つのが筋ですよね。