五輪出場さえもできない低迷期から世界ランク4位に
男子バレーではミュンヘン五輪以降も、川合俊一さんをはじめとする数々のスター選手が生まれました。しかし、オリンピックでのメダルはおろか、1990年代からは出場さえもままならない状況に…。
そんな日本に光をもたらしたのが、2014年、当時18歳で代表デビューした石川祐希選手(28)。

そのプレーは「日本バレー界最高の逸材」とも言わしめ、行く先々にファンが殺到するなど、かつてのバレー人気を彷彿とさせるスターの誕生でした。
石川選手は、各国のトップ選手が集う世界最高峰リーグ、イタリア・セリエAに10代で挑戦。イタリア9シーズン目となった今年、所属する「ミラノ」でチームの柱として活躍し、セリエAで初の3位に入りました。
そんな石川選手の背中を追いかけ、西田有志選手(24)や髙橋藍選手(22)などニューヒーローも続々と登場。
2021年の東京オリンピックでは、令和に生まれた必殺技「フェイクセット」がさく裂。スパイクを打つふりをしてトスをあげ、別の選手がスパイク!という技で相手をほんろうし、バルセロナ五輪以来、29年ぶりのベスト8進出を果たしました。

2023年には、世界のトップチームが参加する国際大会 「ネーションズリーグ」で銅メダル!国際大会では46年ぶりのメダルとなりました。
今年のパリ五輪出場権も獲得し、現在世界ランク4位!黄金時代復活の期待がかかる日本男子バレー。
日本代表キャプテン 石川祐希選手:
「メダル獲得を目標に自分の持っている全てをパリ五輪に懸けますし、それで結果をつかみたい」
4日から始まるネーションズリーグ・福岡ラウンドでは、世界ランク1位のポーランドはじめ、スロベニア(世界ランク5位)、ドイツ(同10位)、イラン(同16位)と対戦。この結果がパリ五輪の組み合わせに関係することもあり、注目されています。