自民党の“三つの過ち”
藤森キャスター:
東京地検特捜部が、裏金事件の強制捜査に入ってからもう半年ほど経ち、これだけやっていて、例えば自民党内で「さすがに国民目線が不在だ」と声を上げたり、大きな流れを作るなど、そういうのもないのでしょうか。
星浩さん:
私は自民党は三つの過ちを犯してると思う。一つは「裏金自体」です。裏金という非課税という枠を使う。それから、「説明」。秘書のせいにしたり、会計責任者のせいにしたり。または、嘘をついたり。三つ目、「再発防止がいかにも抜け穴だらけ」ということで、“3連発の過ち”です。
ただ岸田総理からすると「とにかくこれでこの半年間の騒ぎの区切りをつけたい」ということで採決を急ぎ、来週はイタリアサミットなど外遊に向かう、というスケジュールになってくるわけです。
小川キャスター:
この先ですが、岸田さんとしては“ひと山越えた”という事なのでしょうか。

星浩さん:
参議院に審議が移り、イタリアサミットに岸田総理が出かけている前後に可決して成立する、というスケジュールになっています。国会は23日までなので、この国会では非常に中身は不十分な内容ですが、成立する、と。ひと区切り、ということですが、最終的には「これでは不十分だ」ということで野党は不信任案を提出し、国会の会期末直前に山場を迎えますが、岸田総理がそこで「区切りがついたので、ここで解散総選挙で国民に判断してもらおう」とこの一連の問題について、そういう判断をするかしないか。その辺りが、来週にかけての国会での最後の山場になってくると思いますね。
小川キャスター:
どのくらいその可能性があるのでしょうか。
星浩さん:
私はまだ2割ぐらいはあるかな、と思っています。














