「政治とカネ」の問題を受けて、自民党は政治資金規正法改正案の修正を重ねてきましたが、野党からは「抜け穴だらけ」と批判が噴出しています。自民党は先週合意した維新の反発を受けて、政策活動費に関して、さらなる修正を検討しています。一方、派閥の“裏金”で厳重注意を受けた議員にパーティー券をめぐる新たな問題が浮上。「違法性」を指摘する声も出ています。
“裏金”議員が6月開催パーティー案内に「ご入金のみ」と記載

5年間で不記載68万円。裏金問題で幹事長から厳重注意を受けた自民党の田畑裕明衆議院議員。6月に都内で政治資金パーティを開く予定ですが、その会費の扱いをめぐって政治資金規正法に違反する可能性が指摘されています。

パーティの案内状には出席、欠席のほか「ご入金のみ」と記載されています。

神戸学院大学 上脇博之 教授
「“お金だけ払ってください”と。これ『寄付』になるんですね。今の法律は『寄付』と『政治資金パーティー』を法的に分けているんです」
入金のみなら「寄付」。これを「パーティ収入」にすると政治資金規正法に抵触する恐れがあるといいます。案内状に“入金のみだと寄付にあたる”との但し書きはありません。
神戸学院大学 上脇博之 教授
「全部パーティ収入に入れ込んでしまうと虚偽記入になるし、寄付について書かなかったという不記載になってますね。政治資金規正法違反です」

JNNは1週間前、田畑議員の事務所にパーティに関する質問状を送りましたが、まだ回答は来ていません。














