その子の成長に合わせた食事
提供される食事は離乳食初期・中期・後期から完了食、そして幼児食まで細かく分けられていて、お米の硬さやおかずの種類など、その子の成長にあわせた食事が用意されます。
取材した日、大人には新生姜の豚しゃぶや、ナスとピーマンの揚げ浸しなど彩り豊かで栄養満点な食事が振る舞われました。食事中は助産師さんが子どもを見守ってくれるので、お母さんたちは食事とおしゃべりに集中できて、自然と表情が柔らかくなっていくのが印象的でした。


食材は、売り物にならなかった規格外の野菜を地域の農家さんからもらったり、施設給食のキャンセルで出た食材などを毎週届けてもらって工面していて、資金面で支援する企業も少しずつ増えているようです。
明日のミルク・オムツが買えない…
菊池さんは、赤ちゃん食堂とは別に、育児中の困窮世帯に対してオムツやミルクを届ける活動もしています。産後のサポートを必要とする方々へこのような思いも語ってくれました。
助産院「mamana house」代表・助産師の菊池愛美さん
「『こども食堂』のように『赤ちゃん食堂』も支援の輪が広がり全国へ繋がっていくことで、ひとりで・夫婦で育児の不安を抱え込むことなく、子どもを持つことに前向きになれる社会が訪れるのではないかと感じました」
(TBSラジオ「人権TODAY」担当:久保絵理紗 (TBSラジオキャスター))