『消防への通報遅れ』『床以外の破損情報共有は発生から約50日後』…作業員「隠したらアカン」

 この事故をめぐっては、事故発生時に炎や煙が出ず“火災”という認識がなかったとして、消防への通報が発生から4時間半後だったことや、天井など10か所以上が破損していたものの、施工業者と協会で情報が共有されたのが50日以上たった5月になってからだったことが明らかになっています。作業員はこうした協会の対応に対し、不信感を募らせています。

 (事故現場近くにいた作業員)「隠したらアカンことじゃないのと思って。明らかにしてほしいなと。事実の部分に関しては、きっちりみんなに知ってほしいし、知るべきだと思う。それは(協会や施工している鹿島建設の)義務だと思いますけどね」

 協会は、当初公開した写真が1枚だけだったことについて、事故当時の作業場所や損傷か所が説明しやすいものだったとして、「他意はない」と説明しています。

 協会によりますと、爆発事故のあった工事区域では、作業で火を使う場合、メタンガス濃度の基準値を事故前より厳しく設定したうえで、基準値を上回る場合は換気を徹底し、濃度を下げてから作業しているということです。