最有力「ジャイアントインパクト説」とは…
地球が誕生して間もない頃に火星ほどの大きさの星が衝突したことで出来たという説。その衝撃は地球の奥深くに及び、「マントル」の成分が宇宙に飛び散ったとみられます。
そうしたマントルを含む破片が土星の環のように地球を周回し、やがて集まって大きな塊となり月ができたとされるのです。
謎解明の手がかりは「カンラン石」
この説を裏付けるためには、月の内部の物質が、地球の「マントル」と同じ成分であることを確かめる必要があります。
その手がかりとなるのが、「マントル」が冷えて固まった「カンラン石」。地球上でも、火山の周辺などでみられる石です。
同じような石が月面にもあるのか、そこで注目されたのが、今、「SLIM」が降り立ったクレーター周辺の石なんです。
クレーターは、月面に隕石が衝突してできた穴で、その周辺には、衝撃で月の内部から飛び出した石が飛び散っています。
「SLIM」は、まさにその石を確認できる近くまで行ったわけです。はたして、「カンラン石」は見つかったのでしょうか…















