■布勢スプリント2024(2日 鳥取・ヤマタスポーツパーク)

女子100mハードルで日本記録保持者の福部真子(28、日本建設工業)が12秒99(+1.9m)のタイムで優勝を飾った。しかし、パリ五輪参加標準記録(12秒77)突破はならなかった。

福部はスタートから飛び出しトップに立つと、そのまま加速。しかしゴール直前、他の選手たちに追いつかれ混戦となったが、何とか1位でフィニッシュ。12秒99の今季自己ベストをマークし、優勝賞金30万円を手にした。

レース後、「(パリ五輪参加標準記録の)12秒77しか狙ってなかったし、逆に12秒77を狙いすぎて力んじゃった所が良くなかったと思います」と反省を口にした福部。6月末に行われる日本選手権には田中佑美(25、富士通)や寺田明日香(34、ジャパンクリエイト)といったライバルも出てくる。福部は「激戦になるし今日よりもハイレベルなレースになると思うので、日本選手権では『やったー!』って言えるような会心のレースをしたい」と意気込んだ。

パリ五輪出場を目指す福部は5月12日の木南記念で、当時の今季日本人最速の12秒92をマーク。5月19日のゴールデングランプリ陸上では福部に加え、田中、青木益未(30、七十七銀行)、大松由季(28、サンドリヨン)と12秒台の記録を持つ4選手が決勝に進出。混戦の中、田中が12秒90で日本人選手最高の2位、福部は13秒00で3位に入った。

今大会には田中、青木、寺田がエントリーしていたが、全員欠場した。

【女子100mH決勝・結果】
1位 福部真子  12秒99
2位 紫村仁美  13秒00
3位 田中陽夏莉 13秒01
4位 清山ちさと 13秒06
5位 中島ひとみ 13秒07
6位 大松由季  13秒09
7位 芝田愛花  13秒29
8位 本田怜   13秒50