破壊開始から20秒後に「4~8メートルのすべり」
1回目の地震では、断層の破壊が始まってからおよそ20秒後に能登半島北部で4メートルから8メートルほどの断層の滑りが生じていて、大規模な隆起につながったと考えられています。

また最初の断層の破壊が終わる前に2回目の破壊が始まったことで、珠洲市周辺などが1分以上にわたって強い揺れに襲われたとみられています。
金沢大学の平松良浩教授は、2つの地震が起こった間隔について「もしかしたら数日間開いていたかもしれないし、数十年、数百年開くこともあったかもしれない」と話しています。

そのうえで、断層などが短い間隔で連動して大地震につながるケースは、南海トラフなどのプレート境界でも想定されていて、平松教授は「将来の地震活動の予測や被害の軽減に役立てることが求められる」としています。