日本商工会議所小林健会頭に聞く 金利ある時代の中小企業

金利のない世界が長く続いた日本。
しかし日銀が3月にマイナス金利政策の解除を決定。そして今週22日には長期金利が1%に到達し、金利のある世界が現実のものとなってきました。

――長年ゼロ金利・マイナス金利に慣れ親しんだ中小企業にとっては厳しい環境になるのか?

日本商工会議所 小林健 会頭:
それはなると思う。
なると思うが、今の国策から言うといきなり2%3%を上げるというわけではない。
今のある程度の経済状態を見ながらやっていくだろうと思うので、その間に、やはりその金利分ぐらいは生産性を上げて払っていこうじゃないかと。
前向きなマインドをみんなに持ってもらおうと思っている。

――大企業と中小企業が同じ目的に戻って何か動くモメンタムができるといい

日本商工会議所 小林健 会頭:
要するに社会全体を底上げするには、やはりそういうマインドが、特に大企業の経営者には大事だろうと。
そこそこ食えてりゃいいかという時代ではなくて、やっぱりより良い暮らしより良い明日を求めて、みんなやってるわけだから、その生産性の向上を無にしないように、価格転嫁力でマイナスにしないように、これはうまくやっていこうと。

――好循環実現の可能性は

日本商工会議所 小林健 会頭:
大いにあると思う。またそれをやっていかなきゃいけない。