日本商工会議所小林健会頭に聞く 歴史的円安・物価高

今、中小企業に重くのしかかっているのが、歴史的円安。
小林会頭は会見で、円安の悪影響に危機感を示し、政府の通貨政策の舵取りに苦言を呈した。

日本商工会議所 小林健 会頭(会見より)
「堂々と通貨操作をやればいいのであって、とにかく結果として、やはり産業が見通ししやすい経済環境を作ってもらうということが国の役割だと私は思います」
日本商工会議所 小林 健会頭:
いわゆる材料高に、為替が加わって、もう非常に苦しい。
特に中小企業の場合には、いわゆる輸出比率は自分で輸出をしている部分は全体の3%ぐらい。残り97%は国内でやっているから円から円でやっている。
材料費は買わなきゃいけない、資源がないから外からドルで買う。
――中小企業は大企業のように円安のよるメリットが少ない?
日本商工会議所 小林健 会頭:
もうほとんどない。今いろいろ輸出をしようとかやっているが、なかなかそう簡単にはいかない。
――好循環のために、ある程度物価が適度にならないと循環までいかないのではないか
日本商工会議所 小林健 会頭:
良いものを安く買うのと賃上げと言うのは正反対のこと。
なので賃上げがあり、賃上げである程度余裕ができた部分は消費に回すという回転をぜひしていただきたい。
そのためには、特にBtoCで言うと、良いもの、良い製品には値がつくんだと。
良いサービスにも値がつくんだということを、社会全体でやっぱりシェアして、そういうマインドで消費をしていきましょうと。