東京のすし店などでは、一本およそ5000円で取り引きされるという、この農園のわさび。
年間80トンを出荷していますが、流通は国内だけにとどまりません。
望月さんは、7年前から輸出にも積極的に取り組んでいます。
望月啓市専務:
「今けっこう海外も増えてきてまして、半分くらい輸出になってきてます。一番最初はイギリスに送ったんですけど、最初は年で5キロくらい。いまは多いときで月に600キロとか、そのぐらいになってきます」
日本食ブームを追い風に、わさびの人気も高まっていると言います。

望月啓市専務:
「イギリスの方へ行かせてもらったことがありまして、そこで日本で売っている5倍くらいの価格帯でわさびが取り引きされてまして」
農園では現在、アメリカ、韓国、香港、スペイン、ドイツをメインに、14の国と地域に出荷しています。
尾関アナウンサー:
「最初、海外の方がわさび食べたときってどういった反応ありましたか?」
望月啓市専務:
「クレイジーだとか言って、ワオとか言って、これは食べたことないみたいな。他の国にない特殊な辛みなので、これは素晴らしいって言ってすごい気に入ってくれている。フランスとかにも送っているんですけど、フレンチの料理に高級ハーブとして使ってもらったりもしているので」
海外からの需要が高まっている安曇野のわさび。
安曇野市では、『リアルワサビ』という海外向けのPR動画を制作し、わさびの魅力を発信しています。
また、フランスやシンガポールなど、実際に海外にも渡ってプロモーションを展開するなど、市をあげて輸出に力を入れています。
しかし…
尾関アナウンサー:
「わさびの生産っていうのは追いついている?」
望月啓市専務:
「それが全然追いついてなくて、新たな圃場を作れなくて、むしろ減ってきていて。わさびは減ってくるんだけど、需要は増えていくっていうのが、ちょっともどかしいというか、売りたいのに売れるものがない」