骨の検査「デキサ法」とは?
骨の検査には、大きく3つあります。
◆超音波法
かかとやすねの骨に超音波をあてる
・X線を使用せず妊娠中でも測定可能
・スクリーニング検査として使われる
保険適用3割負担で240円程(検査代のみ)
◆MD法
両手にX線をあてる
・左手甲の骨密度を測定
・機器のサイズが小さく簡単に検査できる
保険適用3割負担で420円程(検査代のみ)

◆デキサ(DXA)法
背骨と大腿骨の骨密度をX線で測定
・骨密度検査の中で最も正確
・骨粗しょう症の確定診断にも用いられる
・同世代と比べた場合の骨密度と、若年成人と比べた場合の骨密度が分かる
保険適用3割負担で1000円程(検査代のみ)
善方裕美医師:
デキサ法は骨粗しょう症の確定診断にも使う検査です。
一番折れたら困る「背骨」と「大腿骨」は骨粗しょう症性骨折を起こす場所として非常に重要な場所です。治療に対しての変化も分かるので、デキサ法が一番おすすめです。
骨密度検査は、一般的な健康診断の中には含まれていませんが、健康増進法では40歳以降は5年ごとに受けることが勧められています。
善方裕美医師:
自治体で検査を実施しているところもあります。自分で申し込んで検査をしてみることをおすすめします。
“手のひらを太陽に” 骨密度アップに「ビタミンD」

自分の骨の状態を知ったら、次は対策です。
骨密度アップのカギは「ビタミンD」。
骨というとまずカルシウムというイメージがありますが、そのカルシウムの吸収を助けるのがビタミンDです。
しかし、ビタミンDが豊富な魚を食べなくなったり、紫外線を避けるような生活習慣により、多くの人が不足しています。
善方裕美医師:
ビタミンDは日光浴から得られます。
でもどうしてもシミは気になりますし、UVケアもしたいですよね。
データによると、UVケアをしっかりしていてもきちんと外出してお日様にあたっている方はビタミンDがとれると言われています。
また、「手のひら」にはメラニンが少ないので、ぜひ手のひらを太陽にあててください。
30分ぐらいあたるのが良いです。
ビタミンDを豊富に含む食品は、紅鮭・しらす干し・うなぎ・きくらげ・干ししいたけなど。
油と一緒に摂ることで吸収を促してくれます。