あなたは‟骨のケア”していますか?
何もしていないと、骨の量は40代を過ぎてぐっと下がってしまいます。
骨の密度が低くなると、骨折しやすい「骨粗しょう症」になり、歩行困難になってしまうことも…
『骨量を減らさずに、人生100年時代を自分の足で健康に過ごす』
骨粗鬆症学会認定医の善方裕美医師に「骨」について教えてもらいます。

“無言の病気” 骨粗しょう症

まずは骨の状態を知ることが大事です。自分の「骨密度」を知っていますか?

恵俊彰:
まったく知らない。調べたことがない。

コメンテーター 小林よしひさ:
健康診断は行きますけど、多分測っていないと思います。

「骨密度」は、骨の強さを判定するための代表的な指標です。
密度が下がると骨がスカスカになり、「骨粗しょう症」になってしまうことがあります。

善方裕美医師:
骨粗しょう症は、兆候も痛みもない「サイレントディジーズ(無言の病気)」と言われます。一つ骨折をしますと、‟骨折の連鎖”でいろいろなサイトカイン(細胞から分泌されるタンパク質)が次の骨折をまた引き起こしてしまうということもあり、急に入院して手術が必要となることがあります。

骨粗しょう症の要因は様々です。
▼運動不足・たばこ・アルコール
▼栄養不足・低体重
▼加齢・女性ホルモンの低下 など

骨量の変化を示すグラフを見ると、20代で最大骨量を獲得した後40代までは維持され、その後急激に下がっているのが分かります。

善方裕美医師:
「骨量」「骨密度」は同じようなイメージをお持ちいただいて大丈夫です。
女性の場合は特に、閉経その他のホルモンの変化によって40代位から急に減ると言われています。

骨粗しょう症‟予備軍”チェックリスト

◆痩せ型である
◆ダイエットをしている
◆牛乳・乳製品・小魚をあまり食べない
◆運動する習慣がない
◆日焼けをしないよう注意している
◆喫煙をしている
◆閉経しているまたは月経不順である

3個以上あてはまれば骨密度が低下している恐れがあります。

善方裕美医師:
骨が減っているという兆候はないので、このようなチェックをしてリスクを自分で意識して骨密度を測ってみるのが良いと思います。