まもなく旬を迎えるサクランボですが、生産者の頭を悩ますのが盗難被害です。大切に育てた赤い宝石を守るため、山形県寒河江市できょう、対策会議が開かれました。

サクランボシーズンになると毎年のように起こる盗難被害。去年の被害件数は5件で、合わせて25キロ、被害額はおよそ19万円、おととしは、過去10年で最多となる7件、合わせて280キロ、およそ149万円分の被害が出ています。


こうしたサクランボの盗難を防ごうと開かれたきょうの会議には、JAさがえ西村山の関係者や警察などが参加しました。

JAさがえ西村山 安孫子常哉 組合長「防犯カメラをいち早く設置した。防犯カメラを設置する前と後では、盗難の数が減ってきた」

JAさがえ西村山では、おととしから、県の補助金などを活用し、園地に防犯カメラの設置を進めたところ、去年は認知件数ゼロとなり、対策の効果を実感していることが報告されました。


そして、農作業中は、不審者と区別するため生産者であることを示す帽子の着用の徹底や、盗難に使われないように、脚立や収穫かごなどの道具はこまめに片づけることなどが呼びかけられました。


パトロール隊の宣誓「地域住民への意識高揚と生産者への事前対策の徹底を促し、農作物盗難被害ゼロを目指して、一丸となってパトロールを実施することをここに誓います」


来月には、本格的なサクランボシーズンとなるため、盗難対策の強化を図るとともに、農作業中の事故防止も呼びかけていきたいとしています。