九州南部に「線状降水帯予測情報」発表

良原キャスター:
さらに27日、気象庁から鹿児島県と宮崎県に27日夜~28日の日中にかけて線状降水帯予測情報が発表されました

この情報はこれまで地方ごとに発表されていましたが、27日からは府県ごとの発表になり、より細かく発表されるということになりました。

線状降水帯は発達した積乱雲が直線状に並び、同じ場所に長時間の大雨を降らせ、災害の可能性を高めるというものです。

広瀬気象予報士:
梅雨の時期の集中豪雨の原因の大半は、この線状降水帯であることがほとんどだと思ってください。

良原キャスター:
なぜこの発生が予測されているのでしょうか?

広瀬気象予報士:
間接的に台風1号の影響がありますが、28日夜の予想天気図を見ると、梅雨前線が停滞している状況ですが、離れた台風が反時計回りの風を作り出して強めているんです。その流れに乗って、南から暖かく湿った空気の流れが強まる。

あと、今回は西から寒気が流れ込んできています。この寒気の東側は、雨雲が発達して上昇気流が強まりやすい場所になるので、28日にかけて九州と東日本の太平洋側では非常に激しい雨が降るおそれがあります。

もう一つ、気になるデータが26日の海水温の平年差です。日本近海はほぼ真っ赤っかの状態になっていて平年より高いことを表しています。東北沖のあたりは平年より6度も高く、記録的に高まっているところもあります

海水温が高いと雨雲の発達がより強まって大雨となるので、今回九州を中心に線状降水帯発生の可能性が見られています。東北の辺りも予想より若干雨が強まってしまう可能性があるので、全国的に雨の影響を気にしてほしいと思います。

井上貴博キャスター:
海面水温が高いと台風が弱まらないということは、関東までそのままの勢力を保っていてもいいような気がするのですが、今回は弱まっていくのですか?

広瀬気象予報士:
この時期としては北上傾向にあるのですが、それでも海水温は25度に届いていないので、北上すればするほど台風は弱まる傾向にあるかと見ています。

ホラン千秋キャスター:
夏と比べるとまだ低いっていうことですか。

広瀬気象予報士:
5月なので、そうですね。海水温は秋が一番高いので、そこまで今回は達していないです。