動機となった「ぼっち」という言葉のイメージを街で聞きました。

女性:
「自分でぼっちって言うならいいけど、言われる側になるとあんまりイメージ良くないんじゃないかと思う」

女性:
「知らない」
一人ぼっちの略なんですけど
「あーそうなの」
ぼっちのイメージは?
「さみしいって感じがするね」

女子学生:
「一人でいるときに使われたら、いやだなって思う」

「ぼっち」という言葉について若者言葉を研究する専門家は。

宇都宮大学工学部 堀尾佳以講師:
「2007年ごろから使われ始めていて、ひとりぼっちの略からできた言葉です。友人がいない、交友関係がない、そして孤独な身の上といった、かなりネガティブな意味で使われている」

「ぼっち」が使われる言葉の例として、一人で食べるご飯「ぼっち飯」や、クリスマスを一人で過ごす「クリぼっち」などがあります。

現在は自虐的な意味合いを持つ言葉にも変化しているようですが、当初はネガティブな意味で使われ、2010年ごろ、爆発的に広がったとされています。

2011年に大学へ入学した青木被告。

その頃と時期が重なります。

宇都宮大学工学部 堀尾佳以講師:
「言葉が流行って使われ始めたときに、自分が受けた印象がかなり強く残る、これはかなりネガティブな重たい言葉ですので、辛かっただろうなと推察できる」

学生時代に周囲から「ぼっち」と言われたことからか、この「ぼっち」という言葉に執着があったとされる青木被告。

社会人になってからも家族で運営するジェラート店でアルバイト従業員が、「ぼっち」と言ったなどとトラブルになっていたことが、捜査関係者への取材で新たにわかりました。

そして、今回の犯行時にも女性2人から「ぼっち」と言われたと供述。