
雲仙市千々石町の農家、荒木政勝さん。岩崎さんらから刺激を受け、農薬を使わず化学肥料も使用しない有機野菜の栽培も行っています。

農家 荒木政勝さん:
「いろいろ深掘りしていくと、地域には岩崎さんだったり、近くに(他の方)もいらっしゃいますので」

荒木さんは『グラウンドペチカ』という瑞穂町が発祥のジャガイモを有機栽培で育てています。10年ほどずっと同じ種で作れていると言います。

荒木さん:
「この土地を守ったりであるとか、実際に有機をやり始めてみると、いろんな物語(ストーリー)も出てくる。常に日ごろから野菜と向き合ってみると、すごく楽しくなった」


岩崎さんの野菜作りは農家以外にも影響を与えています。在来種を中心に、地元で採れた野菜を販売する直売所「タネト」を経営する奥津さんは、岩崎さんの野菜に惹かれて東京から移住してきました。

直売所経営 奥津 爾さん:
「(岩崎さんの)畑を見て、ほんとに野菜の在り方とか生き方に感動してリスペクトして移住してきたという感じですね。野菜・素材をこだわろうと思ってずっと掘っていくと最終的に岩崎さんに行っちゃうんですよね」


《守り継ぐ》という信念を持った農家の人々が、手間をかけて育て、収穫した野菜ばかりです。以前は地元で販売できる場所が限られていましたが、今ではこの「タネト」が流通の面で農家の人々を支えています。

地元に住む2人組:
「美味しいです」
「楽しいです。ずっと味が違う。個体差あるし、季節差あるし」

鹿児島でピザ店を営む男性:
「鹿児島から旅で野菜を知りたくてこの場所に(来た)。今、雲仙でどういうことが起こっているのかというのをこの目で確かめたくて」

東京から移住してきた和食料理人:
「3年前に移住して2年前に店が出来たんですけど、ここの野菜の生命力とエネルギーがすごいんで」