「晴天乱気流」遭遇したら? 検知システム 研究進む

加藤キャスター:
晴天乱気流を検知する“ドップラーライダー”という乱気流検知システムがあります。
大気中にある微細な粒子からの光を受信して、波長などを調査することで、気流の変化の検知が可能です。
実際、運用もされていて、地上設置型です。羽田空港などの主要空港で離着陸などにも活用されていますが、地上にあるため、検知できる高度に限界もあります。また、かなり大きく、飛行機への設置が難しいため、軽量化を研究中です。

では、晴天乱気流に我々が巻き込まれてしまった時はどうすべきか、航空評論家・元日本航空機長の小林宏之さんによると、「ベルト未着用の人が多かった事が大きな被害に繋がったのでは。目に見えないとはいえ一番先に感知するのはパイロット。着用の案内が出たら速やかにベルトをしめ、大きな揺れの場合はベルトをきつくしめてください」ということです。
ホランキャスター:
ベルト着用のサインが出たらもちろん着用するのは当たり前ですが、“着席の際はシートベルトをしめてください”という言葉の重みをしっかりと噛み締めなくてはならないですね。
歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
“日本の航空機だけがアナウンスをしている”という報道もあって、海外ではあまり“ランプが点いていない時は…”というアナウンスを行っていないと聞いたのですが、こういう事態が起きたことを皆さんが知ったことで、意識してベルトを着けるようにした方が良いかもしれません。
井上キャスター:
日本の航空各社も、AIなどを用いた分析・研究をコストをかけてやっているそうです。これから技術が上がっていくと思いますが、1人1人の意識も大切かもしれません。
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<プロフィール>
今村翔吾 さん
「塞王の楯」で第166回直木賞 受賞
歴史・時代小説家
30歳までダンス講師