元日に最大震度7を観測した石川県能登地方を震源とする大地震の余震が、能登半島の沿岸では深さおよそ10キロまで、沖合では深さおよそ16キロまでと、比較的浅いところで発生していることが新たにわかりました。
地震の研究者や研究機関などで構成される地震予知連絡会の定例会合がきょう開かれ、石川県能登地方で元日に発生したマグニチュード7.6の大地震の余震活動について、海底地震計を用いた緊急観測の内容が東京大学地震研究所などの研究チームから報告されました。
元日に起きた大地震の震源の深さはおよそ15キロでしたが、東大地震研の観測では、余震は能登半島の沿岸では深さおよそ10キロまで、沖合では深さおよそ16キロまでと、比較的浅いところで発生していることが新たにわかりました。
東京大学地震研究所 篠原雅尚 教授
「余震がどの深さで起こっているかは重要な情報の一つ。(余震の)正確な震源がわかった。深さがわかったのは新しい情報だと思う」
東大地震研の篠原雅尚教授はこう述べたうえで、震源付近の地下構造は、上側の「上部地殻」と下側の「下部地殻」とに分かれていて、観測結果からは、地震によって「上部地殻」の内部が破壊されたことが推測されるということです。
篠原教授はまた、海底地震計による緊急観測のもう一つの成果として、今回の観測で決定した震源は、この地震が発生する以前に地震を起こす可能性があると想定されていた「震源断層モデル」とも「非常に良く一致する」と指摘しました。
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