2013年には1万5600ほどあった書店ですが、2023年には1万店余りに。


10年間で4600以上が、姿を消しました。

そして書店が一つもないという自治体は、全国1700余りの市区町村のうち500近くに上り、全体の27.7パーセントに。

長野県はおよそ52%の自治体に書店がなく、都道府県別の割合では沖縄に次いで2番目に高くなっています。

長野西澤書店・西澤基喜社長:
「置いといて売れていたものが、なかなか同じように売れなくなってしまったという時代が確実に本当きちゃってるんで」

長野西澤書店では、学校への教科書販売などが、収益の支えになっています。

とはいえ、書店に並ぶ本の売り上げは減り続け、今では全体の10分の1ほどに。


長野西澤書店・西澤基喜社長:
「いつかはね、うちも厳しくなって経営も続かなくなってしまうのかなと」

歴史ある書店を守りたい。

そこで取り組んだのが、カフェと書店を組み合わせた店へのリニューアルです。

長野西澤書店・西澤基喜社長:
「我々は本というものでずっとここまで継続できたという本への感謝の気持ちもありますし、そういう中で新しく飲食と繋げて新しい本の売り方ができればなと」

改装など準備期間は、9か月を要しました。

コーヒーのブレンドにもこだわります。

スタッフの入れ方によって味が変わらない様、何度もドリップや試飲を繰り返します。

スタッフ:
「シロップもオーガニックなんですよ、だからそんな感じの甘みになるかなという感じで、普通のガムシロとの違いを(みている)」

軽食は、サンドイッチの専門店から牛乳パンなど3種類を取り寄せ、提供することにしました。

店の奥には10人ほどが食事と本を楽しめる机。

気軽に腰掛けられる長椅子や3段の階段も設置しました。


カフェでは、購入していない本も読むことができます。

また、地元の人はもちろん、観光客にも立ち寄って欲しいと、善光寺などに関する本を揃えました。

目立つ場所に150種類以上の御朱印帳も並びます。

そしてもう1つの特徴が。