(若狭敬一キャスター)
政府の電気料金の補助金制度は5月までで終了し、補助がなくなりますと年間で約1万円電気代がかかるということで、1か月だと1000円弱ということになります。
これからの季節にエアコンを必ず使うという方も多いと思います。
改めて、その節約術を確認しておきましょう。

(山内彩加アナウンサー)
空調機器メーカーのダイキンによりますと、冷房を日中の11時間つけっぱなしにして消費電力量を調べたところ、次のような結果になりました。

まず「風量」ですが弱と自動を比較したところ、自動の方が月に990円電気代が節約できるということです。
また「風向き」は斜め下と水平で比較したところ、水平の方が月に930円電気代が節約に。

次に「温度と風量」では、設定温度を1℃下げた場合と風量を強にした場合を比べると、風量を強くした方が月に570円程度節約になるということです。ただし、これは1日2時間だけ設定を変えて比較した結果だそうです。

(大石邦彦アンカーマン)
設定温度を1℃下げるよりも風量を強めた方が節電になるということなんですね。
これはエアコンの仕組みを考えると、よく分かります。

設定温度を変えるには、エアコンの室外機に内蔵されている圧縮機を使います。
一方、風量を変えるには室内機の中のファンの回転が関係していて、どちらの消費電力が多いのかといいますと、圧縮機の方が圧倒的に多いんです。

この圧縮機の消費電力はエアコン全体の約8割を占めているので、消費電力が少ないファンの回転を使った方が得になるということなんです。