新潟県佐渡市下横山の土木工事業者『萬興業』が、販売不振で5月10日に、新潟地方裁判所佐渡支部から破産開始決定を受けていたことがわかりました。
負債総額はおよそ4600万円と見込まれています。

民間の信用調査会社・東京商工リサーチによりますと、1964年に創業した『萬興業』は、新潟県や佐渡市が発注する公共工事のほか地元建設業者からの下請けなどを請け負い、2000年の決算期(3月)には5億4415万円の売上を計上しています。

しかし市況の低迷や他社との競争が激化するなかでその後の売上は減少。
2021年の決算期(9月)には売上が5256万円にまで落ち込み、1656万円の赤字を計上し、債務超過額も2113万円に拡大していました。
その後も好転材料に乏しく、採算的にも苦戦を強いられて資金繰りも限界に達し、今回の破産に至ったとみられています。