夏祭りをきっかけに若者にも来てもらえる商店街に

開催前日、近くにある愛知学院大学の学生が手伝いにやってきました。一部の学部が移転してきて以降、ボランティアサークルが毎年手伝ってくれています。
(愛知学院大学4年の女子学生)
「どうしても遊びに行くとなると、栄や名古屋になる。ボランティアがなければ、知らないまま卒業していたのかなと思う」
学生たちも、商店街に遊びに来ることはあまりありませんが、大学の近くにあるため身近に感じていました。
商店街の人たちにとっては「夏祭りをきっかけに、若者にも来てもらえる商店街にしたい」という期待もあるようです。
「やっぱり楽しい」地域の同窓会として機能する夏祭り

開催当日。愛知県が過去最多の新規陽性者数を記録する中、打ち水・パレードを皮切りに3年ぶりに祭りが始まりました。夕方に商店街の道路も通行止めにします。
一角では久しぶりの再会も。「小・中学校時代の仲間と会えなかった」と話す人もいて、夏祭りには同窓会のような一面もあります。
(実行委員会副理事長・岩田修治さん)
「お祭りがなければ、なかなか商店街に来てくれない。商売に直接関係はないけど、やっぱり楽しいし、来た人が喜んでくれればいい」
そして暗くなる頃には、昔のような賑わいに。商店街で決めた「食べ歩きの禁止」はほぼ守られ、食事スペースになったコンビニの駐車場でも、用意したゴミ箱がきちんと使われていました。

実行委員会の副理事長を務めている岩田さんも、今回の祭りのマナーの良さについて「柳原通商店街がいいからではないか。言い過ぎかな」と少しはにかみながらも自慢げに話します。
3年ぶりに夏の賑わいを取り戻した商店街。コロナ禍はまだしばらく続きそうですが、商店街の住民にとっては希望の象徴でもある夏祭りです。
CBCテレビ「チャント!」8月3日放送より