「たくさんの人が見守っているからね。最後まで走り切れ!」

大石(メッセージ読み上げ)
「お疲れ様。よく頑張った。けがにも、リハビリにも、練習にもオリンピックにも立ち向かっていこう。朱理の周りには家族や私含めた、たくさんの人たちが見守っているからね。最後まで走り切れ!…いい友だち持ったね」

(藤波選手)
「こういう時だからこそ応援してくれている人の存在っていうのが身に染みて感じて、1人で『オリンピック金メダル』という目標に向かって戦っているんじゃないなって」

友人の支えも受け、けがという挫折を乗り越えた藤波選手。レスリングができない中でもランニングなどの体力トレーニングや、下半身強化に努めてきた藤波選手は、けが明けの厳しい練習の中でも全く引けを取りません。世界レベルの選手相手にもキレのいい動きを見せます。

(2023年 U23世界選手権銀 永本聖奈選手・23)
「前回来てくれたときと変わらずキレとか、あとスピードもほぼ変わらずできていたんで、『やっぱり強い人ってけがしていても強いんだな』って思いました」

出稽古を指導した至学館大学レスリング部の栄和人監督も。

(栄和人監督)
「朱理さんは、もう絶対に気持ちは折れないし、負けない子なので、金を取れるか取れないかという心配を僕はしなかった」

(大石アンカーマン)
「けがをしても1ミリも金メダル取れないという疑いはなかった?」

(栄監督)
「なかったです。僕は」

ずっと藤波選手が夢に描いていたパリオリンピックを目の前に襲った大きなけが。しかし、どんなことが起きようとも、すべてプラスに変える彼女の目指すものはただ一つ。

(藤波選手)
「パリオリンピックで金メダル獲得してきます!」