漬物といえば、家庭の味として自宅の台所で作るイメージもありますが、それが今回の法改正で認められなくなります。生産者の中には、悩んでいて申請に至っていないケースもありますし、販売用の漬物作りをやめる人も出てきています。数十万円から高いと100万円を超えるともいわれる基準を満たした施設や設備への投資ができないことが主な理由です。

盛岡市下飯岡のサン・フレッシュ都南です。こちらの産直では、30人ほどの組合員が漬物を出荷していますが、営業許可を取得したのは10数人に留まっているといいます。

サン・フレッシュ都南に漬物を出荷する生産者の1人、高橋洋一さん(79)は今年2月に営業許可を取得して事業継続を決めました。

(髙橋 洋一 さん)
「異常気象で野菜の値段が上がったり下がったりするけど、幾らかは自分の好きな値段で売れるのはいい」

漬物づくりのキャリアは40年以上という高橋さん。事業継続のために施設や設備の一部を改修しました。


(髙橋 洋一 さん)
「おかげで固定客というか『これうまいんだよな』と言ってくれるお客さんがいて、じゃあもう少し続けるか、できるまでやろうかって」