長野県須坂市の古い街並みが、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されることになりました。

選定されるのは、大笹街道、谷街道、山田道が交わる須坂市旧中心部の商業地の町並み、およそ18.3ヘクタールです。

周辺には、柱を見せずに仕上げる重厚な「大壁造(おおかべづくり)」の商家や、高い密度で立ち並んだ長屋などが点在し、丸々とした石で組まれた基礎=ぼたもち石積みなど特色ある建物が残されています。

北信地方の製糸業の隆盛を伝える近代の商家町として評価され、国の文化審議会が重要伝統的建造物群保存地区に選定するよう文部科学大臣に答申しました。

全国では、あわせて129地区となる見込みで、県内では2017年に選ばれた長野市の戸隠神社中社周辺などに続いて8地区目。これは、石川県と並んで全国最多になります。