宮部藍梨は“意外と読書家”

身長182センチという高さを生かしたスパイクと長いリーチを生かしたワールドクラスのブロックが持ち味のミドルブロッカー・宮部は、所属チームが同じ井上愛里沙(29)から“読書家”であると意外な素顔が明かされた。

宮部:私結構本を読む方で。多分読むタイプには見られないっていうのは私もわかります(笑)そうじゃないですか?

石井:めちゃくちゃ小島さんがうなずいてましたけど(笑)

小島:今回、合宿のときに一緒の部屋だったんですよ。部屋で本を読んでるんですよ(笑)びっくりしちゃって。いつも結構笑わせてきたりとかしてくれて明るい感じなんですけど、本は真剣に読んでて。「もう少しでこの本を読み終わるんです」とか言って話してくれたので。「あぁ本読むんだ」って思いながら。

石井:そうなんですね。石川選手から見ても、宮部さんは読書家だなと感じるシーンはあるんですか?

石川:移動の時とか読んでるところを見て、藍梨さんも結構本を読むんだなっていうのは思いました。

石井:何を読んでるんだろうとか古賀さん、ちょっと気になったりするんですか?

古賀:いや、私は本読んでるのはすみません、見たことない。あんまり気にして見てなかったです。気になる、何読んでるの?

宮部:今ちょうど読み終えたのが村上春樹さんの本。上下巻に分かれているのを読み終わって、新しいのも半分くらいまで来てますね。

木村:リラックスじゃないけど、違う本の世界に行くみたいな感じ?

宮部:一旦空き時間とか移動のときはバレーボールばかり考えるんじゃなくて、違うことで1回頭をいっぱいにして。いい意味でバレーボールから離れるっていうのが好きで、本を読んでいます。

初戦の世界ランク1位・トルコ戦へ「結局最後は日本が勝ったねっていうチームに」

石井:ネーションズリーグ初戦は世界ランク1位のトルコ。重要ですよね。

宮部:連戦が続く試合なので、どういう風に大会のまず1試合目を自分たちでスタートさせるかっていうのが、そこはすごく大切になってくると思う。全員で一気に勝ちを取りに行くぞっていう気持ちは忘れずにガッと固まって試合に臨めたらいいのかなと思っています。

古賀:トルコに勝つとトルコは世界ランク1位なので、ポイントもたくさん稼げる。今年のネーションズリーグはポイントにこだわってやっていかないと(パリ五輪の)出場権を取れないので、初戦にしっかりピーキング持って行って、ポイントを稼ぎたいなと思います。

石川:自分たちにとってすごいプレッシャーもある試合だと思うんですけど、そういった中で自分たちが去年のオリンピック予選を終えてから、それぞれが成長をしていくためにいろいろやってきていると思うので、そういったものを全員がいいものを出し合いながら。初戦でしっかり良いスタートを切ることで、また次の試合にもつながってくると思うので、本当に1試合目にまずはいい準備をしていきたいなと思います。

関:眞鍋さん(政義監督)からも、「5月16日スタートダッシュ」ということはすごく言われているので、そこにクオリティーの高いバレーをできるように、ここから先、もっと詰めていきたいなと思ってます。

山田:試合数がすごくある中で、1試合1試合、自分たちが勝って自信をつけたりだったり、自分たちのプレースタイル、どう勝っていくっていうのは、一番実現しやすい大会だと思うので、それを1戦1戦全員が自信を持って戦い抜けたらいいかなと思います。

石井:小島さんはディフェンスっていう部分では要になってくるわけですけど、どういった思いでこの試合に初戦のトルコ戦に入っていきたいと思いますか?

小島:点数は取れないポジションではあるんですけど、だからこそ点数が決まるまで粘り続けるところがすごく大事だと思います。自分たちのやるべきことの精度を上げて、自分たちのことに集中することが大事かなというふうに思っているので、それでどれだけトルコと戦えるか、勝てるのかっていうことを意識してやっていきたいなというふうに思います。

石井:木村さんはロンドン五輪でメダルを取りましたけれど、いろんなそういう壁を越えてきた木村さんから見て、選手たちにどんなことを伝えたいと思っていらっしゃいますか?

木村:もう何にもないです。いろいろこういうこともあったなとか、自分の中で用意はしていたけど、みんなの言葉とか目の強さとか、今日話を聞いて何も言うことないなって。もうただただ楽しみだなって思いました。

石井:最後にキャプテン古賀選手、強い決意表明を聞かせてもらってもいいですか?

古賀:はい。今年のネーションズリーグは、これまで以上にプレッシャーがかかると思うんですけど、みんなが言ったように1試合1試合で絶対成長できると思うので、自信を1試合1試合つけながら、結局最後は日本が勝ったねっていうチームになるように、みんなで緻密に精度高く、クオリティ高くやっていきたいなと思います。